【第1回 めちゃコミック クリエイターズ デビュー作家インタビュー】デビュー作『すみれのよりどころ』が「めちゃコミック」デイリーランキング4位にランクイン!藤倉秀先生にインタビュー!
めちゃコミック クリエイターズへの作品投稿をきっかけに、めちゃコミックでデビューした作家様へのインタビュー企画が開始!投稿のきっかけや、デビュー作品についてのお話を伺います。第1回は『すみれのよりどころ』でデビューした藤倉秀先生にインタビューさせていただきました!『すみれのよりどころ』めちゃコミックで配信中!【めちゃコミック クリエイターズへの投稿からデビューが決まるまで】編集部 :「めちゃコミック クリエイターズ」に投稿したきっかけは何でしたか?また、実際に投稿してみての感想も教えてください!藤倉先生:友人に「ここのサイトで漫画の投稿募集してるみたいだよ〜」と言われて投稿しました。その当時、めちゃコミック クリエイターズが開設されたばかりだったと思います。新鮮な気持ちでした。編集部 :今までの創作歴を教えてください。藤倉先生:ノート漫画なら小学生の頃から描いていました。原稿用紙に漫画を描いて投稿をし始めたのは中高生の時です。専門学生の頃、某所でデビューをしましたが、それきりで商業活動は振るわずでした。ぽつぽつと小さな漫画賞は所々で受賞したりしていました。その後は会社員をしつつ、ずっと創作活動は続けていました。主に作品の発表場所はpixiv、Twitter(現X)など。作家を集めて合同誌をつくり、コミティアで販売したりもしてきました。 編集部 :めちゃコミックでデビューが決まったときの心境を教えてください。藤倉先生:エンタメでお金を頂くことは厳しいなあ、と思い生きてきたのでデビュー時は「果たしてどれくらいの方が読んでくださるかな…」と、正直あまり生き生きしてなかったかもしれません…。商業活動はこれっきりになるかもしれないから誠意を持ってやろう、という意気込みというか、プレッシャーの方が大きかったです。【スカウトから約1年後に連載開始!デビュー作の制作過程】編集部 :打合せの頻度・形式や、どのような話をしながら作品の制作を進めましたか?藤倉先生:主にメール・電話で1、2週間に1度程は編集担当様と打ち合わせをしていました。締切が迫っている時などは、もっと高頻度でやり取りをしました。「すみれのよりどころ」は主人公の菫が仕事に恋にグラグラしていたり、元彼・隼がひねくれていたり…人間誰しもそうだと思いますが「白・黒」「良い・悪い」「好き・嫌い」と、性格や人間性は一言で説明できるものではないので、それを表現するには?こういう時、人はどういう行動をする?と編集担当さんとお話しながら進めていきました。編集部 :めちゃコミック クリエイターズに『金魚すくい』を投稿いただいた翌月にスカウトのお声がけをさせていただきました。それから1年と少しで実際に作品が配信開始しましたが、スケジュール感や担当とのコミュニケーションなど、制作の進め方はいかがでしたか? 藤倉先生:感覚的には早すぎる感じもなく、時間がかかりすぎた感覚もなく配信となりました。ただ、3話の原稿と、表紙のカラーイラストを描いていたあたりは、担当さんとのやり取りのラリーがバタバタしていたような記憶もあります。配信に向けていよいよ急ぎ足だったかもしれません。編集部 :『すみれのよりどころ』の企画が生まれたきっかけを教えてください。藤倉先生:地元でグラフィックデザイナーをしていた友人が、職場の人間関係、彼氏との仲に悩んでいた話を見聞きしていたのがきっかけです。優しくて、おしゃれで可愛くて、自立心のある女性でした。「疲れたOLが、でっかくて可愛くて強いケーキ屋さんに癒される短ページ漫画を描くぞ〜、イメージカラーは紫にしよう」とストックとして作っていたプロットがあり、ネームにしようかなと思っていたタイミングでめちゃコミから商業配信のお話を頂きました。それを連載用の数話分に話を広げたのが「すみれのよりどころ」です。編集部 :実際にモデルになったご友人がいたのですね!お話の詳細やキャラの設定を考えたり、企画決めはスムーズに進みましたか? 藤倉先生:担当さんやめちゃコミさんからの「もっとこうしてみては?」という改善策やご指摘に、大きく引っかかることがなかったので、自分としてはスムーズに進んだと感じています。キャラで悩んだといえば、熊谷くんをでっかわいい、にするか、小さくて可愛い、にするか、怖いけど可愛いにするか…というのは少し悩みました。編集部 :制作過程で印象に残っていることはありますか? 藤倉先生:当初予定されていた話数よりも多く連載できたことです。 再三になりますが、商業活動の機会がもう無いかもしれないと思っていたので、延長が決まったときは「本当に続きを描いて良いんですか?」と、ドギマギしました。結果的に盛り込めなかったエピソードを描くことができて幸せでした。菫のモデルとなった友人は、実際に地元のデザイン会社から東京の会社へ転職しており、そこまで描けたことで、「私にこういう友人がいたんだ」という人生の記録みたいなものにもなりました。 【「めちゃコミック」デイリーランキングで4位にランクイン!キープ作品ランキングで1位を獲得!『すみれのよりどころ』の印象的なエピソード】編集部 :『すみれのよりどころ』は配信後デイリーランキングで4位にランクインしました。レビューも多数投稿されており、たくさんの方が作品を楽しんでいます。ぜひ率直なお気持ちや、周りからの反響があれば教えてください! 藤倉先生:ランキング上位になった時は、自分では「え?ほんとに?このランキングは何をもって計算されているんだろう」という気持ちでした。限られた知り合いにしか初配信のことをあまり伝えなかったですし、ランキングに気づいてくださっていたのは担当さんくらいだったかもしれません…笑レビューについてはお手間をかけて感想を打ち込んでいただき、ありがたいと思う反面、揺らぐ女性心理に対する世間の厳しさを学んだ気がします。編集部 :『すみれのよりどころ』で特に印象的なエピソードやキャラクター、描いていて楽しかったシーンなどあれば教えてください。藤倉先生:選ぶのが悩ましいですが、隼の云々でしょうか。自分の彼氏・彼女、奥さん・旦那さんを「うちの◯◯なんかさー」と、他愛無い井戸端会議で、あえて下げて他人に紹介する方がいますよね。その深層心理に「あまり自慢にならないように・相手に角が立たないように」などがあるかもしれません。それが、ひねくれてひねくれてひねくれてしまったのが隼でした。哀れなキャラクターです。隼の感情曲線がガタガタになるところは、描いていて楽しかったです。編集部 :最後に「めちゃコミック クリエイターズ」に投稿する作家のみなさんへメッセージをお願いします!藤倉先生:私は長年、創作活動・投稿活動をしてきましたが、めちゃコミック クリエイターズで初めて連載デビューの機会を頂けました。オリジナル作品を自由に投稿できますし、編集者さんが投稿作品にレスポンスをくださいます。「読んだ方から反応を頂ける」というのは、創作活動で大きな励みになると思います。「自分の漫画、どこに出そう」と思っている方はぜひ投稿してみてはいかがでしょうか。藤倉先生、ありがとうございました!藤倉先生のデビュー作『すみれのよりどころ』はめちゃコミックでお読みいただけます!めちゃコミック クリエイターズではデビューチャンスのあるコンテストや月例賞を毎月開催中!皆様のご投稿を編集部一同お待ちしております!